就活でWeb系 vs SIerどっちに進むべき?エンジニアのキャリアを現場視点で徹底比較

社会人キャリア
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Web系自社サービス企業でフロントエンドエンジニアをしているtakumaと申します。

就職活動や転職を考えるとき、「Web系企業とSIer、どっちに進むべきなんだろう…?」と悩むこと、ありますよね。

私も学生時代、この大きな選択で非常に迷いました。結局Web系に進んだ私ですが、今回はその経験を踏まえつつ、両者のリアルな働き方、技術、キャリアパスを徹底比較していきます。

Web系企業とSIer、エンジニアの仕事内容はこんなに違う!

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Web系とSIerは、どちらも「システム開発」に携わりますが、そのアプローチや仕事の進め方には大きな違いがあります。

まずは、それぞれの特徴を深掘りして見ていきましょう。

Web系企業のリアル:ユーザーの反応がダイレクトに届く!自社サービスを育てる喜び

私が現在働いているのはWeb系の自社サービス企業です。ここでは、自分たちが作ったサービスを自分たちで育てていくという、他にはない面白さがあります。

  • 働き方とスピード感:
    • 主に自社サービスを開発し、企画段階からリリース、そして運用・改善まで一貫して関わります。
    • アジャイル開発が主流で、短いサイクル(スプリント)で開発とリリースを繰り返します。週単位で新機能がリリースされることも珍しくありません。
    • ユーザーからのフィードバックを素早く取り入れ、自分の書いたコードやアイデアが即座にサービスに反映され、ユーザーに届く喜びをダイレクトに感じられます。
    • 比較的少人数のチームが多く、各メンバーが企画や設計にも深く関わる大きな裁量を持てることも多いです。
  • 技術と挑戦:
    • 最新技術への感度が高く、サービスをより良くするために新しい技術を積極的に導入できるチャンスが多いです。TypeScript、Next.js、React、Go、Rustなど、モダンな技術を実務で深掘りできます。
    • オープンソースソフトウェア(OSS)の活用が盛んです。
    • 技術選定の自由度が高く、開発者が技術的な意思決定に深く関わります。「この課題、最新の〇〇を使ったらもっと良い解決策になるんじゃないか?」といった提案が通りやすい環境です。
    • 特定の技術スタックや領域(例: フロントエンド、バックエンド、インフラ)の専門性を突き詰めることができます。
  • キャリアとプロダクトへの貢献:
    • 自分の作ったものがユーザーにどう使われているか、数字(アクセス数、売上など)としてダイレクトに見えるため、プロダクトの成長に直接貢献している実感が強いです。
    • エンジニアも単なる実装者ではなく、企画やビジネスサイドと密接に連携し、プロダクトの成功にコミットできます。
    • 将来的に技術を突き詰めるテックリードや、プロダクトの企画・戦略に携わるプロダクトマネージャー(PM)へのキャリアパスが一般的です。
  • 文化と環境:
    • フラットな組織が多く、役職や年次に関わらず意見が言いやすい雰囲気があります。
    • 自由な働き方(リモートワーク、フレックスタイムなど)を導入している企業が多いです。
    • 成果主義が強く、個人のパフォーマンスが評価に直結するため、実力次第で大きく成長できるチャンスがあります。
  • メリット・デメリット:
    • メリット: 自分の作ったものが世に出る喜び、ユーザーの反応が直接見れる、技術選定の自由度、スピード感、最新技術に触れられる、プロダクトへの深い関与、実力主義。
    • デメリット: 高速な開発サイクルゆえのプレッシャー、技術の陳腐化が早く常に学び続ける必要、福利厚生や安定性がSIerに劣る場合も、事業の浮き沈みの影響を受けやすい。

SIerのリアル:大規模システムを支える縁の下の力持ち

SIerは、顧客企業からシステムの開発を受託する企業です。金融、医療、公共など、多様な業界のシステム開発に携わります。

  • 働き方:
    • 顧客企業のシステム開発を受注し、要件定義から設計、開発、テスト、運用までを行います。
    • 大規模なプロジェクトが多く、ウォーターフォール開発(計画から順に進める)が主流です。
    • プロジェクト期間が長く、関わる人数も数百人規模になることも珍しくありません。
    • 複数のベンダー(協力会社)と連携してプロジェクトを進めることが多々あります。
  • 技術:
    • 顧客の既存システムや業界の慣習に合わせて、比較的「枯れた技術」(安定性が重視される技術)を使うことも多いです。
    • 特定の技術に特化するより、多様な技術要素(OS、DB、ネットワーク、各種フレームワーク)を幅広く扱います。
    • レガシーシステム(古い技術で作られたシステム)の保守・改修も重要な業務の一部です。
    • 技術選定は顧客やプロジェクトの要件に縛られることが多く、自由度は低めです。
  • キャリア:
    • プロジェクト全体の管理や推進を行うプロジェクトマネージャー(PM)、プロジェクトリーダー(PL)へのキャリアパスが明確です。
    • 特定の技術を深く掘り下げるよりも、幅広い技術や業界知識を持つジェネラリストとして、大規模プロジェクトを動かすスキルが身につきます。
    • 顧客折衝能力やマネジメント能力が非常に重要になります。
  • 文化:
    • 比較的伝統的な組織体制や年功序列の文化が残っている企業もあります。
    • 安定性を重視し、堅実なプロジェクト遂行を尊ぶ傾向があります。
    • 大手顧客との継続的な取引により、安定した経営基盤を持つ企業が多いです。
  • メリット・デメリット:
    • メリット: 経営基盤が安定している、大規模システムの開発経験が積める、幅広い業界の知識が得られる、プロジェクトマネジメントスキルが身につく。
    • デメリット: 技術の変化が遅い、多重下請け構造による中間コスト発生、顧客との板挟み、長時間労働やデスマーチの可能性、技術選定の自由度が低い。

結局、エンジニアのキャリア、どっちを選べばいいの?【takumaの経験談】

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ここまでWeb系とSIerの特徴を比較してきましたが、「結局、どっちが良いんだ?」って思いましたよね?

正直なところ、この問いに「絶対的な正解」はありません。

なぜなら、どちらのキャリアも素晴らしい側面があり、最終的には「あなたが何を重視するか」によって最適な選択が変わってくるからです。

自分のキャリア観を明確にするのが最重要

私がキャリアを考える上で最も重要だと感じているのは、「自分がエンジニアとして、どんな働き方をしたいのか」「どんなスキルを身につけたいのか」「何を楽しいと感じるのか」という、自分自身のキャリア観を明確にすることです。

  • プロダクトの企画段階から関わりたい?: Web系向き
  • 最新技術をどんどん試したい?: Web系向き
  • ユーザーの反応をダイレクトに見たい?: Web系向き
  • 大規模なシステムを、計画通りに動かすことに達成感を感じる?: SIer向き
  • 幅広い業界知識やマネジメントスキルを身につけたい?: SIer向き
  • 安定性や堅実な働き方を重視する?: SIer向き

このように、自分の興味や価値観と照らし合わせることで、どちらの方向性が自分に合っているかが見えてくるはずです。

私の選択:なぜ「Web系」を選んだのか

私自身は、新卒でWeb系の自社サービス企業を選びました。

一番の理由は、「自分の書いたコードが、直接ユーザーに届くサービスになる」という実感を大切にしたかったからです。具体的には、社内のSlackで「新機能リリースしました!」と投稿すると、数分後にはユーザーからのポジティブな反応や、アクセス数の変化が数字として見えてくるんです。このスピード感と、自分の仕事が世の中に与える影響をダイレクトに感じられるのが、何よりの喜びでした。

また、技術選定の自由度が高く、エンジニアもビジネスサイドと対等に議論し、企画段階からサービス改善に貢献できる文化も大きな魅力でした。「このユーザー課題、最新の〇〇技術を使ったらもっと良い解決策になるんじゃないか?」といった提案が通りやすく、実際にそれが採用されてサービスに組み込まれる経験は、技術者として非常に刺激的です。

もちろん、SIerの大規模開発やプロジェクトマネジメントの面白さも理解していますが、まずは「自分の手でサービスを作り、ユーザーに価値を届ける」という経験を積みたいという思いが強かったです。

まずは「Web系」から始めるのもアリ?

「じゃあ、どっちに進むべきか迷ったらどうすればいいの?」という疑問を持つかもしれません。

私個人の意見としては、もし迷うなら、まずはWeb系から始めてみるのも「アリ」だと思っています。もちろん、人それぞれですが、Web系で得られる経験は、後からSIerに転職する際にも活かしやすいと感じています。

  • Web系で培ったモダンな開発スキル(アジャイル、クラウド、最新フレームワーク)は、SIerでもDX推進や新規事業開発などで需要が高まっています。
  • ユーザー視点やプロダクト思考は、どんな開発においても普遍的に役立つスキルです。

逆に、SIerで大規模プロジェクトマネジメントの経験を積んでからWeb系に移る人もいますが、技術スタックのキャッチアップに苦労するケースも耳にします。

もちろん、これはあくまで一つの考え方であり、どちらのキャリアにも素晴らしい点があります。自分のキャリアは自分で切り開くものですから、色々な情報収集をして、最終的に納得のいく選択をしてください。

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Web系とSIer、どちらの道を選んでも、エンジニアとしての成長は可能です。

大切なのは、「なぜその道を選ぶのか」という自分なりの理由と、そこで何を学びたいかという明確な目標を持つこと。

そして、選んだ道で精一杯努力し、経験を積み重ねていくことです。

この情報が、あなたのキャリア選択の一助となれば幸いです!

まとめ:自分のキャリアは自分で切り開く!

Web系企業とSIer、それぞれの特徴を比較してきましたが、どちらが優れているという話ではありません。それぞれに異なる魅力と難しさがあります。

最も重要なのは、「自分は何を重視するのか?」というキャリア観をしっかりと持ち、情報収集を重ねて納得のいく選択をすることです。

もし迷ったときは、一度Web系の文化や技術に触れてみるのも良い経験になるかもしれません。その経験が、将来的にどの道に進むにしても、きっとあなたの強みになるはずです。

この情報が、未来のエンジニアの皆さんのキャリア選択に、少しでも役立てば嬉しいです。頑張ってください!

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